2010-08-19

悩ましい単衣の和装

まこと織物「よろけ織」名古屋帯

まだ暑い日は続きそうですが、悩ましい単衣の時期がもうそこまで来ています。

単衣については色々考えることも多いのですが、木村孝さんの「美しい着物、美しい人」という本の中に気になる一文を見てしまいました。

『この単衣に合わせる帯で迷うことのないように言っておきましょう。六月から九月中は夏衣の単衣仕立ですから、帯は全て夏帯を取り合わせます。長襦袢・半衿・帯揚げなどは絽や紗の夏生地です。「九月下旬になれば帯だけでも冬物を合わせて季節の先取りをしましょう」と言う呉服店もあるそうですが、残暑の中ではかえって暑苦しいようです。』(木村孝著「美しい着物、美しい人」より)

淡交社の月刊誌「なごみ」に連載されたり、数多くの着物に関する著作のある方ですから、茶席のことも念頭に置いての秋単衣に関する文だと思われますが、みなさんはどうお感じになったでしょうか。

おび弘の「單重」袋帯
当店では秋単衣については、九月上旬(白露くらいまで)は、インフォーマルでは薄物でも良いと考えています。お茶席などでは単衣の着物に夏帯またはまこと織物の「よろけ織」名古屋帯やおび弘の「單重」袋帯、「生絹(すずし)」袋帯など盛夏、真冬以外に幅広く使える単衣用の帯を合わせれば良いと考えています。

十月初旬(寒露くらいまで)はインフォーマルでは単衣の着物に単衣用または袷用の帯を締め、お茶席でも十月になるまでは単衣の着物に単衣用または袷用の帯で良いと考えています。


生絹袋帯
和装も着る物である以上、感覚的におかしくなければ良しという気持ちがある店主ですが、木村孝さんのような権威ある染織研究家が書かれているものを呉服屋が無視するという訳にもいかずまた悩みそうです。

まぁ一番難しそうなお茶などの習い事では、逆に言えば先生や先輩に尋ねるという超簡単な方法があるんで、楽っちゃ楽\(`´)BAKI!